shadow Line

笑わないジャッキーも良かった

前々から見たいと思っていた「ザ・フォーリナー」を視聴。

爆弾テロで娘を亡くしたジャッキー扮する初老の男が、かつて得たスキルで犯人捜しに奔走するという笑いゼロの内容。

敵役のピアース・ブロスナンもだいぶ歳を取りましたが、良い感じのダンディさでした。007の時のお茶目な感じも好きでしたが、老いて貫禄ある姿を見るのもまたいいものですね。

しかし、ジャッキー・チェンが死んだ目でずっと演技している映画なんてこれが初めてじゃないでしょうか。原作は「チャイナマン」という小説らしいのですが、視聴後に知ったので原作との違いは分からず。

身近な物で爆弾作ったり、淡々と敵を追い詰めていく凄みある描写は、ジャッキーの新しい魅力を引き出したんじゃ無いかなと思います。敵は敵で複雑な内情を抱えており、過激派の内情を描いている点も面白かった。

アクションもキレッキレ、と言うわけではなく、老いた男が落ちた体力を技術で補う必死な感じ。

爽快感や感動の大作、と言うわけではありませんが、一人の人生の一場面に立ち会うような、そんな映画でした。これは劇場で見たかったなぁ。