残念ながら出来ることはあまりありません。
そっとしておきましょう。
と書いてしまうと身もふたもないのですが、実際のところ原因も不明ですし、話しかけたりしてもまともに答えたり出来る状態でもないので、静かなところで安静にさせてあげることくらいです。
幸いと言って良いのか分かりませんが、群発頭痛そのものでは死なないので、薬が効くまでじっとしているしかありません。あるいはのたうち回るか。
見てる方も辛いし、見られている方もそれどころではないので、そういうものだと理解し、求められていないなら干渉しない、と言うのが最善です。
やってはいけないこと
これは群発頭痛に限った話ではないのですが
中途半端な知識で対処法や薬を勧める
これが最悪です。
「地獄への道は善意で舗装されている」と言うことわざもありますが、善意で勧めたこと、よかれと思って言ったことが思わぬ結果を招くことがあります。
群発頭痛はメカニズムが不明な点が多く、医師の間でも異なる解釈や様々な説があげられている、未知に近い病気です。また、類似した症状にくも膜下出血や発作性片頭痛、髄膜炎、脳腫瘍、三叉神経痛などがあり、判断には専門的な知識が不可欠です。
個人的な体験を言えば「チョコレートを食べるとなる」「骨格の歪みでなる」「精神的な事が原因である。思い込みで引き起こされる」「かみ合わせが原因」「ホメオパシーが効く」「サプリメントが効く」エトセトラ、エトセトラ。様々な事を「善意」で言われましたが、役に立った物は一つもありません。
病気と向き合うのは患者自身であって、一緒にリングに上がる気が無い人間の言葉は、全部ヤジです。どのような善意に溢れていても、相手の辛い気持ちに寄り添う気が合ったとしても、医者でもなければ当事者でもない人間が安易な言葉をかけることは、事態を悪化させます。
やっていいことは
- 診断がついていないなら病院に行くことを勧める。
- 出来れば「神経内科」や「頭痛外来」のある病院へ行くようにアドバイスする。
の二点。群発頭痛は非常に稀な頭痛のため、町のお医者さんだと確定診断が付かないことがあります。(私は5年ほどあちこち回り、最終的に大学病院の神経内科にたどり着きました)
そして診断がついているなら発作の時はそっとしておいて、いつもと違うリアクションをしていないか、異常が無いか、さりげなく見守る程度にしておく。
というのが患者との適切な関係じゃないかと思います。