- カフェルゴット（クリアミン）
最初期に発症したときに使っていました。
当時は後述するトリプタン系の薬が使えなかったので、選択肢がこれ一択。それなりに効く（こともある）薬だったのですが、
なにぶん発作の起きる前に飲まなければならず、痛くなってからでは効かず
効かないと打つ手が限られてくるので今は使っていません。
群発頭痛に適用する例も今はあまり無いみたいです。
- ゾーミッグ
これはカフェルゴットの後で使っていましたが、個人的にイマイチでした。
水無しで飲めるチュアブルなのは良かったのですが……。人によっては効くようです。
- イミグラン（注射、点鼻、錠剤）
群発頭痛の発作が酷かった場合、これが第一の選択肢に入ってきます。
トリプタン系のお薬で偏頭痛の特効薬でもあります。
強力な血管収縮作用をもち、発作の起こり掛けの時に使うとてきめんに効きます。
作用時間は注射＞点鼻＞錠剤の順で早く、注射は５分、点鼻は１５分、錠剤は３０－１時間くらいで効果を現します。
今までは注射は病院のみでしたが、最近自己注射キットが認可になって、緊急時の強力な味方になりました。
……が、自己注射キットは使ったことがありません。（お高いのと、発作回数が多すぎるため）
点鼻は持ち運びが楽で使用も簡単、効果もそれなりに早いため、とても便利です。
私はもっぱらこちらを使っておりました。痛くなる兆候が出たらすぐ使うとよく効いてくれました。
薬価は高めで、３００～１０００円前後。注射は高いです。
- アマージ
これもトリプタン系のお薬です。
効果を発揮するまでの時間が長く即効性はあまりないのですが、特筆すべき長い作用時間を持ち、
メーカーの話では２４時間、主治医の話ですと２０時間前後の良好な頭痛抑制効果があります。
個人的な抑制時間は１３時間くらい。半減期が５時間くらいなので、効果が落ちると効いてこなくなるようです。
殆どの予防薬が有効でない私にとっては、今この薬が生命線。
昼夜１錠ずつで日々をしのいでいます。これが効かなくなると入院コースへ。
でもやっぱり薬価が高いです。
１錠３００円くらい×２を一ヶ月以上なのでなかなかお財布には優しくありません。
- ベンザ鼻炎スプレー
正規の治療法ではなく、民間療法というか裏技的なものです。
麻酔薬であるリドカインが含まれており、これを点鼻することで鼻から奥の血管に麻酔を掛けて痛みを抑制
……出来るらしいのですが、私には効きませんでした。人によっては効果あるみたいです。
- 酸素吸入
私にとって最も効果的、即効性あり、副作用無しの抑制策がこれです。
毎分７リットルという高濃度の酸素を１５分くらい吸入することで痛みが雲散霧消します。
５分目くらいから効果を現し、あんなに痛かったのが嘘のように軽快するのですが、なにぶん病院でしかできません。
以前は病院から手配して貰えたのですが、
薬事法が変わったお陰でどこの病院も在宅での酸素療法は適用されなくなりました。（先生によってはやってくれるところもある？）
当時のレンタル料から言うと３０００リッターの大型ボンベで６０００円くらい。
７リットル×1５分ですから、毎日一回でも３週間分くらいあります。
流量調節器とセットで貸して貰えたときは、本当に助かっていました。
回数は減りますが軽量で持ち運びの出来る小型タイプもあります。
何とかまた認可して欲しい物です。これがあれば多くの患者が救われるので。
ちなみに、薬局などで売っている酸素缶は量が少なすぎて全く役に立ちません。
以上、持病の群発頭痛についてつらつらと書いてみました。
とにかく痛く、発作時はどうにもならない頭痛ですので、
もし近くで悩まれている方がいたら（あるいは今心当たりのある方は）是非とも頭痛外来などの神経内科へ受診するよう勧めてください。
非常に稀な病気のため、専門医でないと診断が付かないことも多く（私は５年くらいたらい回し）、
的外れな診断をされ続けると、最悪自殺します。痛すぎるので。
群発頭痛は別名「自殺頭痛」と言われますが、これはオーバーでも何でもなく、
毎日決まった時間に悶死するくらいの痛みが来るのはほぼ拷問と変わりません。
しかし、いまは薬や病態の解明が進んできて、対症療法ではあるものの、生活の質を改善する方法がたくさんあります。
悲観するなと言うのは無理ですが、まあ何とかなります。
頭痛という言葉から症状の重さが伝わりにくいこの病気。
身近に患者が居なくても、この記事で群発頭痛への理解が深まってくれることを願ってやみません。
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