shadow Line

特徴

  1.  毎日ほぼ同じ時間に起きる。
  2.  片眼の奥が猛烈に痛む。痛さの程度は、大の男が全く我慢できない。
  3.  それにともなって落涙、鼻水等が出る。
  4.  期間中はアルコールの飲用によって絶対発生。
  5.  普通の鎮痛剤は全く効かない。
  6.  発症は極めて稀。数千人に一人くらい。
  7.  一定期間が過ぎると消失。数ヶ月―数年後に再発。

 
と特異な性質を持っています。特に厄介なのは「とんでもなく痛い」「毎日同じ時間に来る」と「鎮痛剤は効かない」こと。
たかが頭痛、といえないほどの痛みで、普通の人には到底想像できないくらい苦しいのですが、
目の中に棒を押し込まれたよう、キリで抉られるような、等色々な表現がされています。
Youtubeには発作の様子の動画が上げられていますね。(閲覧注意です
盲腸、骨折、尿路結石、首を絞められる、関節技に掛かる、パンチやキック、車にはねられるなどの色々な痛みの経験がありますが、
痛さのレベルとしては群発頭痛がトップです。本当に車にはねられるより痛いです。
この群発頭痛が起きている時期を「群発期」と呼びますが、頻度には個人差があり、
一日一回15分という人も居れば、一日に数回、数時間という人も居ます。
私は一日5回、一回3-4時間なのでほぼ起きっぱなしです。
死なないのが不思議なくらいですが、命に関わらないのが良いのやら悪いのやら。

稀な頭痛と言うこともあって知名度が圧倒的に低く、最近ようやく色々な媒体で名前が出るようになりました。
ハリーポッターの俳優ダニエル・ラドクリフさんも持病として公開して知られるようになってきましたが、
町のお医者さんだと知らないと言うことも多いようです。私の場合も病名が付くまでにだいぶかかりました。
家族からはなまけ病とか言われたり、職場では無理解だったり(体育会系だったので)、
いきなりもがき苦しむのでドン引きされたり、会社を何週間か休まなければならなかったり、
とにかく社会的な悪影響が大きい頭痛です。あと痛すぎて鬱になります。
メカニズムとしては脳の太い血管が何らかの原因で異常拡張し、それが視床下部の神経を圧迫して発生しています。
原因は体内時計の狂い説、三叉神経説、海面静脈洞説など色々ありますが、どれもよく判っていません。
群発頭痛の治療はこの血管拡張を抑えることが主体となります。

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