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フランク・ブランヴィン展に行くの巻

身辺ちょっと忙しかったため少々お休みをいただいておりましたが
落ち着いてきたので活動再開です。
 
身内に不幸というわけではなくて
単に仕事が詰まりすぎてお家帰ると朦朧としているうちに朝→出勤みたいな。
肉体的には楽なはずなのですがー。
でも元気です。
 
なにやら希望通り、来年こそは日曜日に休みもらえるようになるっぽいので
イベント参加というかお手伝いしたりすることがあるやもしれません。
もともと日曜休みを希望していた理由の半分は吹っ飛んだりしているのですが
ま、人生山あり谷ありです。
 
そんなわけで 
チケットもらったので国立西洋美術館で開催されている「フランク・ブランヴィン展」に行ってきました。
公共施設に勤務する役得という奴です。給料激安なのでこれぐらいの役得では割に合っていませんが。
さてフランク・ブランヴィンは画家ではありますが、どちらかというと装飾芸術に才能があるような気がいたします。
あと西洋美術館の基幹コレクションの一つでもある「松方コレクション」との関わりなども解説されていました。
 
戦争によって頓挫してしまった幻の西洋美術館「共楽美術館」の設計やら
ウィリアム・モリスの「アーツ・アンド・クラフツ」運動からの影響が垣間見える装飾の数々など
見所のある展覧会でした。
絵画も素晴らしいのですが、個人的には家具や日本の版画家との競作などが好みでした。
その版画家に宛てた手紙などから当時の状況などが垣間見えます。
 
戦争がなければ共楽美術館は完成していたかもしれず、
そうなれば火事で焼失してしまった松方コレクションの多くは日本に残されたでしょうし
我々ももっといろいろな芸術に親しむことが出来たかもしれません。
 
まことに惜しいなあ、と
散逸してしまって一部しか残されていない連作を目の前にして思いました。

人生や歴史に「たら」「れば」はありませんが、
失われたものの大きさを思うとき、
やはり善きことが成し遂げられて欲しかったと願わずにはいられません。

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