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平和と腐敗は紙一重

武器商人のココ・ヘクマティアルは言う。
 
「人は子供達の未来よりも戦争が好きだ」
 
まったくだと思う。
でも、明るい未来を作るためにはどうしたらいいんだろう?
残念ながら、私の頭の中には邪魔な奴を月の彼方まで吹っ飛ばすような考えしか思い浮かばない。
平和な国にいて
「飢餓で苦しむ子供達を救おう!
 今世界では一日に何十万という人々が苦しんでいます!」
という問題を考えたときに
はたして平和で、取りあえずは日々の暮らしが出来ていて、
明日に餓死する可能性が極めて少ないという国で、一体何が出来るのだろうか。
頭の片隅では、
「こいつはとんでもない偽善だ。
 お前達が使うエネルギーや物資のほんの僅かでも供給できればもっと世界は平和になる」
と思ったりもするのですが
「私たちが世界の過酷な現状を知り、それを忘れることなく日々を生活し、
 良き世界を作れるよう一人一人が小さな努力を続けること」
これが一つの答えだと言うことも知っています。
 
神の力を借りなければ平和が作れないほど
人間は愚かな生き物ではない
人は自らの道を見つめ直し、自らの力で未来を作ることが出来るはずだ
と思いたいのですが
うちの学生が
「飲食禁止」と書いてあるのに図書館で物を食ったり
サンケイスポーツの置き場にスポーツ報知を置いていく現状を見ると
「この世界はもうダメかも知れない…………」
と軽い絶望に囚われます。
 
神でも悪魔でも良いので
日本の若者をもうちょっとだけ行儀良くさせてください。
少なくとも日本語の注意文を読めるくらいには。

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