今日はちまたで噂の「光硬化パテ」を買ってみた。
模型屋のオヤジさんに聞いたところ、結構評判いいとのことだったので釣られて購入に至ったわけだが、これは凄い。
本当に光で固まる。
蛍光灯の下に置いておくと僅か2分で固まる。一回の盛りつけは光の透過量の関係で2ミリまでだが繰り返せば厚盛りも可能。切削性も良く、適度に硬い。
使用した感じとしては、ちょっと緩めのラッカーパテという感じ。しかし、圧倒的に素早く固まるので大変便利だ。
欠点は少々高いことと臭い。
特に臭いはかなり辛いかも。
どう見ても体に危険そうな臭いがする。有機溶剤系とはまた違う、危険な香り。
ベンジンに似てるようなそうでないような、ヤバげな臭いだ。
とはいえ、密閉された部屋で使うよりは、昼間に窓を全開にして、盛ったらベランダ等に置いて硬化させる、というような使い方をするのが正しいと思われるのでさほど問題ではないのかも。
削っても臭いけど。
ちなみに私が買った奴は液体が分離していて垂れてくるのだが、これもちゃんと固まることを発見。驚き。
透明レジンみたいな感じだがしっかり硬い。
わざわざティッシュで拭き取ることはなかったのだ。ちょっと勿体ないことをした。
用途としては、ヒケや肉抜き穴を埋めるのにいい感じである。多少深くても、片っ端から固まるので繰り返してやればまるでOK。
制作には大抵イギリス製の「ミリプット」というエポキシパテとタミヤの速硬化型のエポキシパテ、それに場合によってモリモリというポリパテを使っていたのだが、この光硬化パテは新たな選択肢として加わること間違いない。
ちなみに、「ミリプット」はウェーブからいろいろ出ているが、私の使っているのは赤い箱に入った輸入物。何故かこれしか店に置いてないのだった。
混合式のパテとしてはかなり緩く水に溶けやすいという弱点も持つが、きめが細かく硬化時間が短く、それでいて切削性良好食いつき良し。あまつさえ値段の割にたっぷり入っていて無駄遣い可能。
スクラッチするならポリパテよりも断然こっちの方が作りやすい。と思う。
ポリパテはどうにも気泡の処理とか割れとかヒケとかが気になってスクラッチは使いにくいのだった。
造形関係の材料は色々こだわり出すとそれ自体が面白い。
光硬化パテもいずれ改良されていくだろうが、現時点では一番ホットな材料の一つであることは間違いなし。
模型趣味の方は是非手に取って頂けるとその面白さが判ると思う。
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