- 作者: 杉山春
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2004/11
- メディア: 単行本
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児童虐待事件の中でも最近目立つネグレクト(育児放棄)について事件の関係者当事者のインタビューを通して考察したもの。
すげえ恐ろしい本だった。
久々に恐怖を感じた。
両親の恐るべき無関心ぶりが何より恐ろしい。現実に対する対処能力のない人間というものはここまで恐ろしい存在なのか。
そしてその弱さが生む残酷な結果が読後感を絶望的なものに。
幸福を掴むためには自らの弱さを乗り越えていかなければならない。
弱さと見つめ合う努力を怠ると、自分も他人も不幸になる。
そんなことを思った。
必要な資料だが、読んでもちっとも楽しくない。
ある意味、苦行。
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