図書館のお仕事だからと言うわけではないのですが
本読まないと精気が枯渇します。
本読まなくても生活できるんですが、なんというか本を読んでいないと精神的にアレというか駄目です。
いろいろ滅入ってきます。
本は心の栄養なので、読まないとどんどん弱る。
取りあえずダレンシャンを二日ほどで全部読んでみたりしました。
1巻は結構辛いというか苦しかったですが、1巻の後半以降話が動き出してからはサクサク読めます。
そう言えばサンデーでマンガやってましたね。話が同一なのかどうかは知らないんですが……児童文学はさっくり読めていいもんです。
子供向けに話の展開を早く、中身を濃くしてあるので短時間で満足感が得られます。
流石にモンテ・クリスト伯を1巻で収めたりすると相当無茶な中身になりますが。
ダレンシャンは児童向けとしては結構長めの全12巻ですが、その12巻掛けての仕掛けというのも面白い物で、1巻冒頭の台詞が意味するところが最後の最後に判るのはおおっと思いました。
いまはル・ヴィンの西のはて年代記に手を出してますが、これは結構重厚で良い本の予感がします。
児童向けの所にありましたが、どちらかと言えばヤングアダルト向けです。
3部作で3巻目は今年刊行とのことなので、手を付けるには良い時期だった模様。
本は心の友、場所は此処にありながら、どこの世界にでも行ける魔法の切符みたいなものです。
ラノベは文学じゃないとか色々批判されたりもしますが、文字に親しむのは凄く大事なことだと思うのです。
そこから色々手を広げていく人もいるわけで、最終的に文字に慣れて学術文献でも何でも読めるようになれば、文化的には成功だと思うんですが……個人的には、いきなり純文学とかから始める人間の方が怪しい。
自分は元々雑食なので絵本からオカルトまで貴賤無く読みますが、携帯文学が駄目とかラノベはいかんとかそう言うことは考えないです。あんまり意味無いですし。
むしろ携帯というメディアで読むものを冊子体にして「30万人が感動した」とか煽り文句付けて売ってしまう方が問題なんですが……
挿絵目当てでラノベ読んだりしてもいいのです。
自分は小学生の頃、挿絵に惹かれて「怪紳士、暗黒街をゆく」を読みました。
「聖者」サイモン・テンプラーは自分の中では初めてのハードボイルドで、フィリップ・マーロウよりも早かったのですが、現在に至るまでサイモン・テンプラー知ってるよ、と言う人に巡り会ったことがありません。
…………マイナーなのかなあ。
そういえばサイモン・テンプラーが出ている他の小説を読んだことがありません。
む、やはりマイナーなのか。
作中に出てくる世界一旨いビフテキを出す店とか妙に心に残っているのですが、思い出の一冊というのはそういうものなのかも知れません。
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