shadow Line

夢のカリフォルニア

一世を風靡した
「夢のカリフォルニア」という歌があるのですが、最近のBGMがこれだったりします。
ママス&パパスというグループが歌っているのですが
歌詞の内容は何処か意味深で
「彼女に散歩に行くなどと言わなければ今すぐにでもカリフォルニアに行くのに」
「こんな寒い日はカリフォルニアを夢に見る」
など
どこか哀愁を帯びたメロディと共に歌い上げられるのですが
その実、グループのメンバーが不倫のためにメンバーから追放されるなどの事件を顧みると
この「夢のカリフォルニア」というタイトルとその皮肉さ、もの悲しい歌詞には何か意味があったのかな……
などと考えてしまったりするのです。
 
事実のもたらす不可思議な物語性は、この世に神の見えざる手が介在しているのではないか、と考えてしまうのに十分な説得性を持つように思います。
物語の書き手というのは創作世界における神ですが、時折憑かれたように筆が進む時というものが必ずあり、後で読み返しても「なぜここをこうしたのか判らない」という一節が存在するように。
現実における皮肉さ、時折もたらされる爽快なほどの逆転劇、偶然。
デウスエクスマキナは物語のオチの付け方としてはあまり上等ではない、とされますが当事者としてはそんな都合の良い解決があればいいな、と思ったりします。

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