ヒマなわけではないが
猛烈忙しいわけでもない、程々の仕事というのが自分には必要だったりします。
恥ずかしい話、私は忙しいのが駄目だ。忙しくなるほどパニックになるのです。
~分以内に~をせよとか言われるともう駄目。全然手に付かない。
社会人としては割と致命的な欠陥なので、薄給とは言え図書館の補助的な仕事に就けたのは僥倖という他はなく、将来に結構な不安を抱えつつも、このまま何とかやっていければいいなあ、と日々常々思ったりしています。
男という生き物全員がイケイケでバリバリで野心に溢れているかというとそういうわけではなく、私は男としては驚くほど野心とか競争心みたいなものがない。
人を押しのけて勝ちたい、とか人の上に立ちたいとかそんな欲望が全然まっぴらゴメンよのひとなので、地位とか名誉とか全然いらないのです。
金さえあればそれでOK。金は必要です。金だけが自分の目的を叶えてくれるものだから。
それはつまり、毎日を緩く生きる、ということです。
あらゆるものが程々の、温暖化して沈没していくけど、墓標なんかではない、あらゆるものを選択していくことが出来る世界。
そんな世界になること、そんな世界に生きることが私の夢だったりします。
世の中の動きはちょっと早すぎ。そんな切羽詰まって急がなくたってどうにかなる。
勝ち続ける世界とかなんて面白くはない。無論、負けるのも楽しくはない。勝ったり負けたり、勝敗なんかに意味がない、シーソーがほんの少し揺れるだけ。
そういう世界がいいなぁ、と思うのです。
みんなそうである必要はなくてイケイケで突っ走る人も居てもいい、そういう選択も出来る成熟した世界みたいな。
ということでこれをオススメしときます。
- 作者: 大石まさる
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2006/07/26
- メディア: コミック
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凄く良い本です。
ヨコハマ買い出し紀行的な世界ですが、もうちょっと何というかSF寄りで緩い感じの短編集。
軌道エレベータがある他は現代とあまり変わらない、ちょっといびつに特化した緩い世界のお話し。
こういうのもいつか書いてみたいなあ。
はじめまして。asinのリンクを辿って来ました。仕事(と世界と金)に対する思い、全く同感なのでビックリです。ゆったり暮らしたいものです