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群発頭痛の対処法・予防編

群発頭痛は鎮痛剤が効かないため、市販薬で対処することは出来ません。

そのため、処方される様々な薬を使っていくことになるのですが、何ぶんメカニズムが不明なので「とりあえず効く」「なんだかよく分からないけど効く」といった薬が多いです。
色々人体実験めいた感じで様々なものを突っ込んできたのでお薬遍歴など。

予防薬編

不治の病とされる群発頭痛……しかし、実は予防薬が存在した! その正体を探るため、我々は南米アマゾン飛んだ! りはしなくて神経内科の先生にご相談しました。
ここであげている薬の効き、感想などは個人の経験を多分に含みます。薬物の作用については個人差があり、また私自身副作用が出やすい体質なのであくまで参考程度としてください。

ベラパミル(カルシウム拮抗薬)

 ワソランと言う名前が有名。元々は虚血性心疾患(狭心症とか)のためのお薬。血管のカルシウムイオンの取り込みを阻害することで収縮を抑えるのが作用機序です。拡げるのに何で頭痛に効くのかよく分からないのですが、急な拡張で神経を圧迫するのが原因なら、最初から拡げておこう、みたいな感じなんでしょうか。
 この薬の良いところは昔からあるのでエビデンスがとれていること、薬価が安いこと。
 副作用として、便秘、吐き気、食欲不振、めまい、血圧低下、頭痛、稀に肝機能障害など。私は便秘とめまいと血圧低下と頭痛がセットです(体質的に副作用が出やすいので)。しかし、予防薬で頭痛がするのも謎ですね。痛む場所が違うので耐えられますが。
 予防とは言っても、「目に違和感があるけどギリギリ痛くない」という状態なのでいまいちスッキリはしません。
 前の主治医が豪快な人だったので「次の発作のために多めしておくから!」みたいな感じでストックをくれたのでとても助かりました。今の主治医は逆に超慎重なので、お薬は枯渇しがち。その代わり副作用を注意深く見て薬をチェンジしていくスタイル。おかげで人体実験がはかどる。

ステロイド

 処方されたのはプレドニン。副腎皮質ホルモンですね。抗炎症作用がある強力な鎮痛剤なので、色々な事例に用いられています。
 群発頭痛のガイドラインによれば高用量を短期投与するようですが、慎重に低量で使っているのでいまいち効果が実感できていません。ベラパミルと併用すると目の疼きがちょっとマシになるかな? という感じでした。色々な副作用が知られていますが、用量が少ないせいか特に何も起こっていません。

バルプロ酸

 抗てんかん薬です。脳の神経の興奮を抑える作用があるので、頭痛の予防にも効果あり。てんかんで使うよりも低用量で済み、徐放薬(ゆっくりと薬が溶けて長時間効く)なので飲む回数が少なくて良いのもポイント。
 効果は……どうなんだろう……効いているとは言えないような、でも使い出したのはひどくなってからだから……といった感じでまだ未知数。ただ、予防にはならなくても急性時の薬を使ったときの予後がいい感じがします。個人の感想なのでなんとも言えませんが。
 私は副作用でたまに咳が出ます。

酒石酸エルゴタミン

 最初に使っていたのがこの薬。今はもう無いですが、当時はカフェルゴットと言う名前で呼ばれていました。
 効果は効くときもあれば無いときもある博打みたいなやつ。昔からあるので薬価は安い。
 今は、急性期に使う薬とバッティングすることがあり、群発頭痛に使われることはないようです。